サム・スノッドグラスがまた別のコーナーキックの準備をしている。チームメイトは一晩中ショートコーナーでプレーしていて、彼はペナルティエリアに蹴り込むよう叫んでいた。今回は、彼の言うことを聞いた。
ボールはファーポストに向かって飛んできた。チームメイトがゴールの反対側にヘディングで折り返した。スノッドグラスはそれが空中に浮いているのを見て、ゴールに背を向けたまま飛び込んだ。マシロン・ワシントン高校で毎シーズン試みていたが、一度も決めたことのないオーバーヘッドキック。体が回転し、足がボールに触れる瞬間でさえ、頭の中を一つの考えが駆け巡った。「これは入らない」。
入った。
上隅だ。タイガースでの彼の初ゴール。ヒルズデール戦で、マシロンが6-1で勝利した試合。ほとんどのゴールは前半に失点した後、後半の波状攻撃で生まれた。
スノッドグラスは何年もオーバーヘッドキックを練習してきた。試合でも試していた。チャンスが現れるたびに。でも一度もネットを揺らすことはなかった。オハイオ州での9月のある夜、この一本が決まるまで。Veoで撮影され、今年のPeople's Puskasに投稿された。People's Puskasは、大きなスタジアムから離れた場所で決められた最高のゴールにスポットライトを当てるキャンペーンだ。
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アップロードを待つ時間
試合終了のホイッスルの後、スノッドグラスはそのことを考えずにはいられなかった。映像がアップロードされるのを待ちながら、5分おきにスマホをチェックした。
「正直、ビデオに撮られていて本当に嬉しかったです」とスノッドグラスは言う。「試合後、映像がもうアップロードされたか5分おきにチェックしていたのを覚えています」。
ついに映像が現れたとき、彼はすぐにゴールシーンを切り取ってTikTokに投稿した。そしてまた見た。何度も何度も。見るたびに前回より良く感じられた。マシロンでの初ゴールを実際に決めたという衝撃はまだ新鮮だった。
ゴールそのものはクリーンだ。ヘディングが6ヤードエリアに完璧に落ち、スノッドグラスがオーバーヘッドキックをクリーンに決め、ゴールキーパーが反応する前にネットに突き刺さる。コースの変化もなし、論争もなし。ただ、何年も成功させようとしてきたことの実行だけ。
踊り出しそうになったメール
数週間後、スノッドグラスが授業中に座っていたとき、メールが届いた。彼のゴールがPeople's Puskasに投稿されていた。
「正直、最初にメールを読んだとき、すごくショックでした」とスノッドグラスは言う。「授業中じゃなかったら、飛び上がって踊っていたと思います」。
それ以来、彼は何度もそのゴールを見返している。驚きは薄れていない。3シーズンにわたって成功せずに試み続けた技術で決めた、タイガースでの初ゴール。失敗した試みすべて、ニアミスすべて、素晴らしいというより馬鹿げて見えたすべての瞬間を正当化する、そんな瞬間だ。
「自分のチームで初めてのゴールだから、いつも本当に驚いて、感動しています」とスノッドグラスは言う。
なぜそれが重要なのか
スノッドグラスにとって、この瞬間が記録されているということは、単にそれを見返せる以上の意味がある。ピッチ上で何が可能かという考え方を変えるのだ。
「僕にとってすごく意味があります。もっと信じられないようなことをしたいと思わせてくれるから」とスノッドグラスは言う。「もし自分が何か素晴らしいことをしたら、人々が実際にそれを目撃してくれるという考えが頭にあるだけで、もっとやりたくなるんです」。
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それが、高校の試合でいいゴールを決めて次に進むのとは違うところだ。スノッドグラスは今、自分が取り組んできたオーバーヘッドキックが実際に成功することの証明を持っている。シーズンごとに試し続けてきたことが、最終的に実現できるという証明を。
マシロン・ワシントン高校はオハイオのディビジョン1でプレーしている。スノッドグラスは彼らのために初ゴールを決めるまで3シーズン待った。それがついに起きたとき、それはコーナーキックからのオーバーヘッドキックで、これまで試して失敗するたびに想像していた場所に正確に決まった。
3年間の試み。一度の成功。上隅。
そのゴールを超えられるか?
