オリー・コーはペナルティエリアの端でボールの前に立っている。試合開始から20分、フロッドシャム・タウンはモズリー・ヒル・アスレティックと1-1で引き分けている。壁には4人のディフェンダー。ゴールキーパーがラインを整えている。
過去3年間、オリーはゴールにいる方だった。今、彼はシュートを打とうとしている方だ。
ボールはエリアの右端、ペナルティアークのカーブにぴったりと置かれている。オリーは左足を踏み込み、足の内側で蹴る。カーブがボールを壁から遠ざけ、遠いポストに向かって曲がる。ゴールキーパーが飛び込み、持てる全てを伸ばす。届かない。
トップビンズ。ポストとバーが交わる上隅に完全に入った。
ストライカーとしての初めてのフリーキックの試み、そして完璧だった。
グローブからブーツへ
「ビルドアップの中で、前方へ走り込み、相手の前に入ってエリアの端でファウルを獲得したんだ」とオリーは言う。「緊張していたよ。過去3年間ゴールキーパーだったし、フリーキックを蹴ったことが一度もなかったから」
ほとんどの選手はその責任を他の誰かに任せるだろう。指定されたキッカーに、毎回のトレーニングでこれを練習している選手に。しかしオリーはちょうどファウルを獲得したばかりで、何かが自分で蹴るべきだと告げた。
3年間シュートに対峙してきたことがオリーに視点を与えた。ゴールキーパーが何を期待しているか、どの角度が快適か、そしてボールにどこに行ってほしくないかを知っていた。このボールをどこに置く必要があるかを正確に知るのに十分な時間をゴールで過ごしていた。
その瞬間を共有する
ボールのカーブは必要なことをした。4人の壁から遠ざけ、ゴールキーパーに最悪の角度を与えた。彼が飛び込むことを決めた時には、ボールはすでに彼を通り過ぎていた。
「Veoに記録されているから、友達や家族とこの瞬間を共有できて素晴らしい気分だ」とオリーは言う。「そして、そう、試合以来何度もその映像を見ているよ」
3年間ゴールで他の選手たちがゴールを祝うのを見てきたのに、ついに自分でゴールを決めるのは違う感覚だ。特にそれが初めてのフリーキックの試みで、特にトップビンズに決まり、特に実際に起こったことを証明できる時は。
フロッドシャム・タウンは4-3で勝利した。オリーのフリーキックが2-1にし、試合の早い段階で勢いを自分たちの側に保ち、それが重要な意味を持った。
それが意味すること
このゴールは今年のPeople's Puskasに投稿された。このキャンペーンは最大のアリーナから離れた場所で決められた最高のゴールにスポットライトを当てている。「とても誇りに思う」とオリーは言う。
ゴールを決める代わりにゴールを止めることに何年も費やした選手にとって、これが記録されているということは特別な意味を持つ。「ゴールキーパーからストライカーのポジションに戻って初めてのフリーキックだったから、僕にとって大きな意味があるんだ」
初めての試み。上隅。3年間、シュートが自分に向かってくるのを見る代わりに、それを打つことに費やした人物からの完璧な配置。
そのゴールを超えられるか?君のゴールを投稿してください。
